自動火災報知設備など消防用設備に用いられる機器は、品質保証のため、消防法令に基づく検定制度により、自治大臣の型式承認と個別検定に合格しなければなりません。要求される品質は「火災の状態の変化や技術の進歩など」に対応し、その基準は改正されます。すでに合格していても、改正後の基準に合わない場合はその効力を失うことになり、これを一般的に「型式失効」と言います。型式失効となった機器は販売できないばかりか、不特定多数の人が出入りする建物(特定防火対象物)にすでに設置されている場合、特例期間内に新しい機器に交換しないと、営業停止処分を受けることもあります。また、交換の義務がなくとも、ビルの安心のためには、型式失効の考えに準じてリニューアルしておくことが大切です。