昨年、小学校で蛍光灯安定器のPCBが液漏れし、教室内にいた生徒の身体に付着する事故が報じられました。
PCB(ポリ塩化ビフェニール)とは、ダイオキシン類の特定化学物質です。不燃性で電気的特性に優れているため絶縁油として1954年から工業生産され、照明器具の安定器・コンデンサにも使用されていましたが、人体への悪影響が判明したため製造中止となり、1974年以降の製品には使用されていません。
経済産業省・環境省はPCB使用安定器について、原則として今年度中に交換する等安全対策を要請しています。
築26年以上の建物では、これらの照明器具を使用している可能性がありますので、調査・交換等はご相談下さい。PCBは、特別管理産業廃棄物として回収後の厳重保管が義務付けられています(現状は国内に処理施設がないため、事業者が管理)。