そのビルは、大型の空調機とダクトでビル全体を冷暖房しているシステムと思われます。この場合、設備の経年に伴ない、フィルターでろ過されなかった埃や、防音・断熱材の劣化で剥離した繊維がダクトの中に溜まり吹出口から埃として飛散したり、目に見えない塵や繁殖したカビ菌が室内の空気を汚染し、悪臭を発することがあります。さらには、万一火災が発生した場合にダクト内の埃に引火して大火災につながる危険もあります。
対策としては、従来、ダクトの中に人が入る方法で埃を除去していましたが、現在は狭い箇所まできれいに清掃できる小型ロボットや圧縮空気を利用する方法があります。