
「躯体蓄熱空調システム」という蓄熱槽ではなく建物の躯体に蓄熱する新システムがあります。夜間電力を利用して建物の躯体(コンクリートスラブ、梁など)に冷・温風を吹き付け、夏は冷熱・冬は温熱を建物自体に蓄え、昼間の冷暖房に利用する空調システムです。
躯体蓄熱方式の特長は、
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建物のふく射熱(※)効果により冬は床面からの冷えが抑えられ、夏は石造建築のようにひんやりした心地よさで快適性がアップする。
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昼間の空調負荷を冬は約70%、夏は30〜40%躯体が賄ってくれるため、年間の電力コスト削減と電力負荷平準化ができ、空調室内機も小容量ですむ。
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などです。さらに、この躯体蓄熱と氷蓄熱を併用した空調システムなら、きめ細い温度制御を実現しながら、氷蓄熱槽も小さくなり設置場所に困りません。
※ふく射熱=太陽の熱が地球に伝わるように、物体から直接他の物体に伝わる熱のこと。